再生可能エネルギーの固定価格価格買取制度(FIT)が2012年7月から始まって1年以上が経ちました。最新(2013年10月末時点)の導入状況は下記の通り。
経済産業省:再生可能エネルギー発電設備の導入状況(平成25年10月末時点)
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/dl/setsubi/201310setsubi.pdf
参考:再エネ固定価格買取制度の導入・認定状況(2013年10月末)
太陽光などの導入加速が話題になっていますが、では、日本全体での再生可能エネルギー設備容量はどのように推移しているのか?2013年10月末までの種類別累積導入量のグラフを作ってみました。
出典:
経済産業省・再エネ設備認定状況
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/
(画像クリックで大きく見られます)
*2012年12月の太陽光・バイオマスの導入量データは前月比マイナスとなっています。このため、これ以前のデータは参考値です。また、公表後修正されることがあるため、確定値ではありません。
FIT開始前の再生可能エネルギー発電設備は中小水力が約960万kWで1位。次いで住宅用太陽光約470万kW、風力260万kW、バイオマス230万kW。非住宅用(10kW以上)は約90万kWでした。
FIT開始後は、住宅用太陽光がほぼ一定のペースで増えています。2013年4月以降は非住宅用太陽光が勢いを増し、5月ごろには風力・バイオマスに並びました。住宅用太陽光との差も小さくなっており、2013年10月末時点の累積導入量は住宅用太陽光が約650万kW、非住宅用太陽光は約470万kWでその差は約180万kW。このペースで行けば今年度末(2014年3月末)には住宅用太陽光に追いつきそうです。
太陽光以外の再エネ設備ではまだあまり導入が進んでいませんが、風力が約7万kW、バイオマスが11.2万kWの増加となりました。少しずつですがバイオマスに動きが出てきています。
関連ページ
当コラム内
固定価格買取制度(FIT)、認定・導入状況
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%89
再生可能エネルギー固定価格買取制度:価格決定のタイミング
http://www.news.enestudy.com/2013/07/blog-post_8.html
2014年1月29日水曜日
2014年1月14日火曜日
再エネ固定価格買取制度の導入・認定状況(2013年10月末)
2014年最初の更新です。
遅れていた再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の導入・認定状況が経済産業省から公開されました。
経済産業省:再生可能エネルギー発電設備の導入状況を公表します(平成25年10月末時点)
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/dl/setsubi/201310setsubi.pdf
今回は8~10月末までの3ヶ月分をまとめての公表です。
(クリックで大きく見られます)
このデータを元にグラフを更新しました。
種類別・再生可能エネルギー固定価格買い取り制度開始後の導入・認定量(2013年10月末時点)
(クリックで大きく見られます)
非住宅用太陽光の導入量が8~10月の3ヶ月間で約143万kWと大きく伸びました。バイオマスは3ヶ月で約1万kWの増加。固定価格買取制度開始からの導入量は約11万kWとなり、グラフ上にも現れるようになりました。
再生可能エネルギーの累積認定・導入量比較(2012年7月~2013年10月末)
(クリックで大きく見られます)
10月の認定量は約134万kWと9月の65万kWから倍増しました。うち約86%は非住宅用太陽光です。認定量と導入量の差はほとんど縮まっておらず、導入量は認定量の約22%。取りざたされていた認定取り消しはこの間も行われていないようです。
非住宅用太陽光(10kW以上)の単月認定・導入量推移(2012年7月~2013年10月末)
(クリックで大きく見られます)
4月以降、導入量、認定量ともに低迷していましたが、前述の通り10月に認定量が急増しました(とはいえ、ピークの2013年3月と比べると約15%)。導入量も10月単月で約57万kWと制度開始後最も高い値となっています。それでも導入量は認定量の約14%と非常に低い状態は変わっていません。
制度開始から1年以上が過ぎ、問題点を指摘する報道が増えてきています。
太陽光発電、悪質業者を排除…認定取り消し検討
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20140112-OYT1T00935.htm
固定価格買取制度の設備認定、400kW以上から土地確保状況の書類必要に
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140111/326920/
制度の不備は早めに修正し、よりよい運用が行われることを願っています。
関連ページ
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/index.html
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固定価格買取制度(FIT)、認定・導入状況
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%89
遅れていた再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の導入・認定状況が経済産業省から公開されました。
経済産業省:再生可能エネルギー発電設備の導入状況を公表します(平成25年10月末時点)
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/dl/setsubi/201310setsubi.pdf
今回は8~10月末までの3ヶ月分をまとめての公表です。
(クリックで大きく見られます)
このデータを元にグラフを更新しました。
種類別・再生可能エネルギー固定価格買い取り制度開始後の導入・認定量(2013年10月末時点)
(クリックで大きく見られます)
非住宅用太陽光の導入量が8~10月の3ヶ月間で約143万kWと大きく伸びました。バイオマスは3ヶ月で約1万kWの増加。固定価格買取制度開始からの導入量は約11万kWとなり、グラフ上にも現れるようになりました。
再生可能エネルギーの累積認定・導入量比較(2012年7月~2013年10月末)
(クリックで大きく見られます)
10月の認定量は約134万kWと9月の65万kWから倍増しました。うち約86%は非住宅用太陽光です。認定量と導入量の差はほとんど縮まっておらず、導入量は認定量の約22%。取りざたされていた認定取り消しはこの間も行われていないようです。
非住宅用太陽光(10kW以上)の単月認定・導入量推移(2012年7月~2013年10月末)
(クリックで大きく見られます)
4月以降、導入量、認定量ともに低迷していましたが、前述の通り10月に認定量が急増しました(とはいえ、ピークの2013年3月と比べると約15%)。導入量も10月単月で約57万kWと制度開始後最も高い値となっています。それでも導入量は認定量の約14%と非常に低い状態は変わっていません。
制度開始から1年以上が過ぎ、問題点を指摘する報道が増えてきています。
太陽光発電、悪質業者を排除…認定取り消し検討
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20140112-OYT1T00935.htm
固定価格買取制度の設備認定、400kW以上から土地確保状況の書類必要に
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140111/326920/
制度の不備は早めに修正し、よりよい運用が行われることを願っています。
関連ページ
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/index.html
当コラム内
固定価格買取制度(FIT)、認定・導入状況
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%89
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