2014年9月17日水曜日

固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも

前回の続きです。

2014年5月の認定・導入状況を集計したところ、5月単月で非住宅用太陽光の認定量は55万5千kW以上、取り消し・廃止は少なくとも33万8千kWにのぼることが分かりました。山梨県鳴沢村では認定容量が48MW減となっており、大規模な計画が中止になったことが分かります。

経済産業省では、平成24年度認定の非住宅用太陽光について、2014年8月末までに182万kWが認定取り消し・廃止になったと公表しています。


経済産業省:再生可能エネルギーの導入量等に関する検討より
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/pdf/003_04_00.pdf#page=10

今後も実現性のない計画は認定取り消し・廃止になると見られますが、一方で新規参入にはチャンスとも言えます。

各地で大規模な太陽光の計画が相次いだことから、送電網の容量不足により接続不可となるケースが問題となっていましたが、少なくとも認定取り消し分についてはその場所の送電網に空きがでることになります。接続不可であきらめていた計画も実現の可能性があるかもしれません。もちろん太陽光だけでなく、風力、水力、バイオマスなども同様。認定の取り消し・廃止が増えることは新規参入のチャンスが増えたととらえることもできるでしょう。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

経済産業省:設備認定の報告徴収、聴聞・取消の状況
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/pdf/003_04_00.pdf#page=10

当コラム内
2014年5月のFIT太陽光認定取り消し・廃止は33万kW以上に
http://www.news.enestudy.com/2014/09/20145fit33kw.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

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