2016年1月13日水曜日

電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較

4月からの電力自由化に向け、次々と新料金プランが発表されています。
現在までの状況では、電力多消費家庭は節約になるものの、元々の電力の消費が少ない家庭にはメリットは少なく、新プランに変更するとかえって負担が増える場合もありそうです。ここで気になるのが電力を多く使う、オール電化の家庭がどうなるか?です。

2016年1月12日までに公表になった電力の新料金プランで、オール電化向けの割安な夜間時間帯の設定があるのは、東京電力と中部電力のみ。他の新電力ではオール電化向けのプランは見当たりません。東京、中部電力のプランも現状よりも夜間料金は値上げとなっています。今回は東京電力の新旧プランを比較してみます。

東京電力 現行プラン 電化上手
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/home01-j.html


東京電力 新プラン スマートライフプラン
http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service/plan/smartlife/index-j.html


夜間料金は現行の電化上手で午後11時から午前7時までの8時間、12.16円/kWhでしたが、新プランのスマートライフプランでは午前1時から6時までの5時間、17.46円と5円以上の値上げ。逆に昼間料金は新プランの方が安く設定されています。その他、新プランの基本料金はピーク電力で基本料金が決定する「スマート契約」となっています。

スマートライフプランの加入は、エコキュート、電気温水器など夜間蓄熱式機器等の使用家庭に限られています。これらの機器は夜間に大量の電気を使用するため、夜間電力の値上げは負担増につながります。また、夜間時間帯が短くなっていることから、冬場などは夜間時間帯のうちに沸き上げが終わらないというケースも考えられます。

東京電力の新料金プラン

http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service/index-j.html

従量電灯B・C(月平均のご使用量が300kWh未満)や電化上手にご加入のお客さまは、電気料金のみを考えると現在のご契約を継続されることをオススメします。この場合、
お手続きは不要です。

上記、東京電力のHPにも記載されているように、オール電化の家庭では現行のプランが最も有利になっています。今後も各社から新メニューが発表される見込みですが、現状よりも安いオール電化向けの夜間電力料金は難しいだろうと考えています。オール電化のご家庭は現在のご契約の継続をお勧めします。



東京電力
はじまる!電力自由化
http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/index-j.html
新しい料金プランの概要(pdf)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu16_j/images1/160107j0101.pdf
新しいサービスメニューについて(pdf)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu16_j/images1/160107j0102.pdf
従来の料金プラン
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/index-j.html
東京電力 料金プラン試算
https://enechange.jp/try/input?o=kurashi_tepco

東京ガス
電気料金 サービス
https://request.tokyo-gas.co.jp/power/req/service.html
中部電力
電力小売の全面自由化に向けた中部電力エリアの新料金メニューについて
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3258993_21432.html

当コラム内
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html

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