2016年3月29日火曜日

電力メニューの選択に!電気使用状況を見える化 電力モニター「はやわかり」の紹介


電力自由化で様々な家庭向け電力プランが登場しています。時間帯別やピーク時電力で料金が変わるなどプラン選びには自分の家庭の電気使用状況を知る必要があります。こういったときに役に立つのが電力量モニター。今回紹介する「はやわかり」は簡易型のモニターでイギリスの「owl」という製品の日本版です。

「はやわかり」製品概要
http://www.lean-energy.net/our-service

分電盤にセンサーを取り付けするので、分電盤や配線の形状によっては使用できない場合があります。

「はやわかり」取付方法、取付が難しいブレーカーとその対処法
http://www.lean-energy.net/our-service/how-to

「はやわかり」のモニターでは、現在の使用電力が6秒単位で数字で表示されます。電化製品のオンオフで使用電力がすぐに表示に反映されるため、各機種がどのくらい電気を使うのか知ることができます。また、アラーム機能で指定した使用電力(KW)以上で警告音を鳴らすという設定できますので、最大電力で基本料が変わる「スマート契約」等での節約、契約アンペアの見直しにも有効でしょう。

東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html

使用電力のデータは本体に蓄積されており、パソコンとつなぐと1分毎の数値データを見ることができます。



↑こちらはオール電化の家庭の10/24の1時間毎の電気使用量。「はやわかり」付属ソフトの表示。深夜2~3時にエコキュートのピークが出ています。


電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html

以前、掲載した電気温水器とエコキュートの電気使用量比較も「はやわかり」で測定したものです。(上記グラフはデータを加工し作成)

注意点としては、詳細データが残っているのは30日分のみで、あとは上書きされてしまいます(パソコンでデータが見られるのは直近30日ぶんのみ)。また、前述の通り、分電盤や配線の形状によってはセンサーの取り付けができない場合があります。購入前に要件等をご確認ください。

少々難点もありますが、「はやわかり」は約1万円と安く、価格、機能を考えるとお勧めです。節電の効率化、家庭にあった電力プランの選択にご活用ください。


関連ページ
「はやわかり」販売元、Lean energy
http://www.lean-energy.net/our-service
電力量モニター「はやわかり」(owl)で冷蔵庫の消費電力を計る。
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/e/dedf306bc6b0581bac749d0892f8c748
新旧冷蔵庫の消費電力比較
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/e/f0892c901f165cce8b94d158157ccc6d

当コラム内
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html

2016年3月18日金曜日

2016年度のFIT再エネ賦課金は2.25円/kWhに決定

再生可能エネルギーの固定価格買取制度における2016年度の賦課金単価が2.25円/kWhに決定しました。

経済産業省 再生可能エネルギーの平成 28 年度の買取価格・賦課金単価を決定しました
http://www.meti.go.jp/press/2015/03/20160318003/20160318003.pdf

賦課金単価は2015年度の1.58円/kWhから0.67円/kWhの増加となりました。賦課金は再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)にかかる費用で、原則、全ての電力使用者が負担し、電気代に上乗せされて回収されます。新電力に切り替えしても同額です。電気使用量が300kWh/月の世帯では675円/月(前年度比+201円/月)の負担となります。

2012年度の制度開始時点では0.22円/kWhだった賦課金は、太陽光などの急激な普及拡大とともに増加し4年間で約10倍となりました。FIT賦課金は今後も上昇を続けることになります。この価格帯になると、賦課金の負担の必要がない自家消費、蓄電利用もこれから活発になってくるでしょう。



関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
再エネ固定価格買取制度 発電種別・買取金額の推移(2015年10月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/03/fit201510.html
2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2015/03/2015158kwh.html
2014年度の再エネ賦課金が0.75円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2014/03/2014075kwh.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2016年3月7日月曜日

再エネ固定価格買取制度 発電種別・買取金額の推移(2015年10月まで)

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の2015年10月末までの認定状況が公開されています。

固定価格買い取り制度 情報公表用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

今回は、発電種別・買取金額の推移グラフを更新しました。

再生可能エネルギー固定価格買取制度 種類別買取金額の推移
Japan's FIT Renewable Electric Energy payment

(画像クリックで大きく見られます)

2015年度の買取金額は10月末までで約9400億円。2014年度全体の買取金額約1億円に迫ってきています。非住宅用太陽光の伸びが大きく、2015年10月の非住宅用太陽光の買取価格は前年同期比約1.9倍となっています。

2015年10月の買取単価は全体平均で36.2円/kWh、非住宅太陽光は40.4円/kWhです。買取電力量が増えた上、買取単価はなかなか下がらず、負担が大きくなってきています。FITは来年度(2016年度)から大きく制度が変わります。想定以上に負担が大きくなっていることが制度変更へと動いた大きな要因でしょう。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%89