2015年10月29日木曜日

地域の電気を賄う別子山小水力発電所/愛媛

前に小水力発電の勉強会・見学会に参加しました。


場所は愛媛県新居浜市 別子山地区(旧別子山村)。 現在も別子山地区は全て2つの小水力発電所の電力で賄っているそうです。

別子山地区の小水力発電所
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別子山発電所 71kw 1954年 運転開始
小美野発電所 1000kw 1959年 運転開始
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この2つの小水力発電所は別子山村の森林組合が所有していましたが、新居浜市との合併に伴い、住友共同電力(新居浜市)に譲渡。現在は、住友共同電力が管理・運営しています。このため、別子山地区には四国電力の電柱は一本もないとか。

これらの小水力発電は設備利用率約60%で、年間発電量は約600万kwh。別子山地区の現在の人口は約200人で年間消費電力は約130万kwh。余った電力は住友共同電力に送電されています。

今回は、小さい方の別子山発電所を見学させて頂きました。



見た感じ普通の民家ですが、これが別子山発電所。道路沿いにポツリと建っています。



内部もとてもコンパクト。発電機は昭和30年製造になっていました。補修はされていますが、50年以上前の発電機が今でも現役で活躍中。



この建物の裏から水を引いています。落差約100m。画像中央のパイプから水が流れています。流量は約0.10m3毎秒。

別子山地区の小水力発電は地域で発電を行い、地区全ての電力を賄っていました。これは地域のエネルギーの有効活用という点で参考になりそうです。また、小水力発電は、風力、太陽光発電などと異なり、安定した発電が可能。河川法などの規制、水利権などの問題もありますが、これから期待できるエネルギーの一つだと考えています。



関連リンク
水力発電所ギャラリー 住友共同電力 別子山発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/ehime/bessiyam/bessiyam.html
全国小水力利用推進協議会
http://j-water.jp/conference/
分散型エネルギー社会を目指して 小水力発電(別子山発電所の紹介)
http://energy-decentral.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-f777.html#more

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