2013年7月1日月曜日

再生可能エネルギーの導入・認定状況(2013年2月末時点)

昨年7月の再生可能エネルギー固定価格買取制度開始からちょうど1年が過ぎました。メガソーラーを中心に再生可能エネルギーの導入計画のニュースが毎日のように報道されていますが、実際の状況はどうなのでしょうか?経済産業省で公開されているデータ(2012年2月末時点が最新)から導入・認定状況を整理してみます。


再エネ設備認定状況
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/index.html
2012年2月末時点
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/dl/setsubi/201302setsubi.pdf

再生可能エネルギー固定価格買い取り制度開始後の導入・認定状況(種類別、推移)


固定価格買い取り制度開始前(2011年末時点)では、小水力発電が960万kWでトップ。続いて住宅用太陽光(10kW未満)440万kW、風力260万kW。2012年度の導入量(2月末まで)は住宅用太陽光が113.7万kW、非住宅用太陽光(10kW以上)が42.2万kW。その他の種別はほとんど導入量はありません。認定容量では、非住宅用太陽光の1101.2万kWが際立っています。

制度開始後の認定、導入状況の推移


導入量は2012年12月12月からのグラフとなっています。(これ以前に公表された数値が大きく修正されたため)
認定容量が時間の経過とともに大きく伸び、認定容量は2月末時点で1305.9万kWとなりました。しかし、実際に運転開始となったのは166.2万kWと約13%にすぎません。

再生可能エネルギーの発電施設導入には計画から工事、運転開始まで一定の時間がかかるという点を考慮に入れる必要がありますが、現状の導入量の低さにはどの時点で買取価格が決まるかという制度の問題があります。これについてはまた次回。


関連ページ
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/index.html
再生可能エネの計画認定、放置なら取り消しも 経産省 (日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2803Z_Y3A620C1PP8000/

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