2016年10月15日土曜日

電力会社別 需要電力量ランキング(2016年6月)

2016年4月の電力自由化から約半年が経ちました。
新たに多くの企業が電力事業に参入していますが、販売実績はどうなっているのでしょうか?
資源エネルギー庁の電力調査統計のデータから2016年6月の需要電力量をグラフにしてみました。

資源エネルギー庁 電力調査統計 3-(1) 電力需要実績
http://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results.html

電力事業者別 需要電力量ランキング(2016年6月)

低圧に特定需要、離島供給を含む。
(クリックで大きく見られます)

2016年6月の需要電力量トップ30のグラフです。1位は東京電力(東京電力エナジーパートナー)の約188億kWhで2位以下を大きく突き放しています。2位の中部電力は約94億kWh、3位関西電力 約92億kWhでほぼ同等。4位以下は九州電力、東北電力、中国電力と続きます。新電力ではエネットが約10億kWhで10位にランクイン。11位の沖縄電力(約6.7億kWh)よりも上位となっています。12位 F-powerは約6.3億kWhで沖縄電力とならんできています。

2016年6月の需要電力量に占める新電力の割合は7.1%。300以上の新電力が設立されていますが、そのほとんどは需要が非常に小さい状態です。以前から自由化されていた高圧、特別高圧需要の新電力の割合も9.69%と大きくありません。新電力各社にとっては大手電力会社、特に東京電力の巨大需要を取り込むことができるかが今後の鍵となりそうです。


関連ページ
資源エネルギー庁 電力調査統計
http://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results.html

当コラム
電力自由化:オール電化家庭は電力切り替えに注意!
http://www.news.enestudy.com/2016/04/blog-post.html
電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_13.html
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
電力自由化 四国電力の新料金プラン
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_15.html
四国電力 電気料金単価の推移(2016年5月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/04/20165_12.html
関西電力 電気料金単価の推移2016年5月まで(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2016/04/20165.html

2016年9月12日月曜日

FIT固定価格買取制度・買取電力量の推移
~2015年度のFIT再エネ率は約4.6%に~

固定価格買取制度(FIT)の統計データより年度別の買取電力量のグラフを作ってみました。

固定価格買い取り制度 情報公表用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)買取電力量の推移(年度計)
Japan's FIT Renewable Electric Energy power




2012年7月のFIT開始以降、買取電力量は増加を続け、2015年度のFIT総買取電力量は約432億kWhになりました。うち、非住宅用太陽光が約57%を占めています。

経済産業省の電力調査統計によりますと、2015年度の日本の電力総需要は企業等の自家発電自家消費を含めて約9490億kWhでした。

経済産業省 電力調査統計過去のデータ
http://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results_archive.html

このデータから計算すると、2015年度の総電力需要に占めるFIT再エネの割合は約4.6%となります。太陽光を中心にFITの設備導入は続いていることから、今後も電力の再エネ率は上昇すると見込まれます。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html
経済産業省 資源エネルギー庁 電力調査統計過去のデータ
http://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results_archive.html


当コラム内
再エネ固定価格買取制度:FIT法の一部改正。4月からFIT制度が変わります。
http://www.news.enestudy.com/2016/06/blog-post.html
2016年度のFIT再エネ賦課金は2.25円/kWhに決定
FIT 種類別再エネ買取電力量の推移(2015年12月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/05/fit-201512.html
http://www.news.enestudy.com/2016/03/2016fit225kwh.html
再エネ固定価格買取制度 発電種別・買取金額の推移(2015年10月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/03/fit201510.html
9月のFIT非住宅用太陽光の単月認定量はマイナス200万kWに
http://www.news.enestudy.com/2016/01/9fit200kw.html
FIT非住宅用太陽光の認定量と取り消し量の推計(2015年7月末まで)
http://www.news.enestudy.com/2015/11/fit20157.html
再生可能エネ:接続ない事業者は認定無効…経産省見直し案(太陽光の認定量と取消量)
http://www.news.enestudy.com/2015/09/blog-post.html
グラフ更新:FIT再エネ 導入・認定状況(2015年4月)
http://www.news.enestudy.com/2015/08/fit20154.html
固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも
http://www.news.enestudy.com/2014/09/blog-post.html

固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2016年9月5日月曜日

日本国内向け太陽光モジュール出荷量の推移

久しぶりの更新です。

日本太陽光協会(JPEA)から太陽電池出荷量の統計が公開されています。

太陽光発電協会 太陽電池の出荷統計
http://www.jpea.gr.jp/document/figure/index.html

このデータを元に、日本の太陽光モジュールの出荷量の推移グラフを作ってみました。

日本国内向け太陽光モジュール出荷量(年度計)


2010年度から2015年度までの出荷量計のグラフです。2011年度までは住宅用の出荷が8割以上を占めていましたが、固定価格買取制度(FIT)が開始した2012年度からは非住宅用が逆転しました。出荷量全体でも2012年度から大幅増となり、2014年度は約9.2GWに達しましたが2015年度は前年度比約23%の減少の7.1GWとなっています。

用途別 日本国内向け太陽光モジュール出荷量の推移(四半期)


住宅用、非住宅用の用途別出荷量の推移を見ると、2012年度第3四半期から非住宅用の出荷量が急激に伸びたことが分かります。非住宅用では年度末となる第4四半期に出荷量が増加し、第1四半期には減少するという傾向にありますが、2014年度の第4四半期をピークに2015年度からは前年同期比減少を続けています。

住宅用では2013年度第4四半期をピークに減少しています。これは住宅用太陽光への国の補助金が2013年度までで打ち切りになったことが影響しているようです。


関連ページ
太陽光発電協会
http://www.jpea.gr.jp/
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
2016年度のFIT再エネ賦課金は2.25円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2016/03/2016fit225kwh.html
再エネ固定価格買取制度 発電種別・買取金額の推移(2015年10月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/03/fit201510.html
9月のFIT非住宅用太陽光の単月認定量はマイナス200万kWに
http://www.news.enestudy.com/2016/01/9fit200kw.html
FIT非住宅用太陽光の認定量と取り消し量の推計(2015年7月末まで)
http://www.news.enestudy.com/2015/11/fit20157.html
再生可能エネ:接続ない事業者は認定無効…経産省見直し案(太陽光の認定量と取消量)
http://www.news.enestudy.com/2015/09/blog-post.html
グラフ更新:FIT再エネ 導入・認定状況(2015年4月)
http://www.news.enestudy.com/2015/08/fit20154.html
固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも
http://www.news.enestudy.com/2014/09/blog-post.html

固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2016年7月4日月曜日

小型風力発電への投資について

固定価格買取制度(FIT)は高い買取価格と一括償却などの税金対策として太陽光発電への投資がブームとなりました。しかし、太陽光の買取価格は年々下がり、発電抑制、分割禁止、グリーン投資減税の対象除外など太陽光への投資は下火となってきています。これに伴い、増えてきているのが分譲型小型風力発電です。

小型風力の買取価格は55円/kWh
グリーン投資減税対象
設備利用率が高い
利回り○%

などと宣伝されています。買い取り価格が高く、グリーン投資減税対象というのは本当ですが、設備利用率は利回りはどうでしょうか?

小型風車は大型風車と同様に、風がなければ発電しません。一般的には風力発電の適地は平均風速5m/s以上の地点が候補となりますが、日本の街中などではこのような地点はほとんどないでしょう。また、小型風車はハブ高さが10数メートルと大型の風車と比べて低くなっています。風は上空ほど強くなるので、高さが低いということは発電には不利です。

よく風の強さの参考として示されているNEDO局所風力マップは地上高30、50、70mでの風況であり、小型風車の設置高ではこれよりも大幅に低くなる可能性があります。

NEDO局所風況マップ 表示内容について
http://app8.infoc.nedo.go.jp/nedo/content.html

太陽光発電と違って、小型風力ではこのNEDO風況マップ等からの発電量シミュレーションはほとんど役に立ちません。必ず、実機での実測データを確認するようにしてください。

また、FITでの売電事業では20年という長期に渡って継続して発電することを前提として利回りが計算されています。メンテナンス体制はどうなっているか?メンテナンスが20年間継続できるか?発電量保障はあるか?故障時や事故の際の保障はあるか?など、確認が必要な点は多くあります。

投資全般に言えることですが、小型風力への投資にはリスクがあります。小型風力への投資を考える際には十分に情報収集と検討・確認を行うようお勧めします。


追伸:
小型風車に関しては実機での発電量のデータがほとんど公開されていません。日本の小型風車で設備利用率が10%を超えた例があれば教えてください。


関連ページ
神奈川県:小型風力及び太陽光発電装置の発電量調査(pdf)
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/550020.pdf
風レンズ風車発電 実証実験 福岡市、今年度で撤退 14年の羽根破損を機に、発電量も少なく/福岡
http://mainichi.jp/articles/20160126/ddl/k40/020/375000c
つくば市回らない風車問題
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/c/3812224161e14fa66a9247e394f11102

当コラム内
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2016年6月6日月曜日

再エネ固定価格買取制度:FIT法の一部改正。4月からFIT制度が変わります。

経済産業省:「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(FIT法)等の一部を改正する法律」が公布されました
http://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160603009/20160603009.html

固定価格買取制度FITの一部を改正する法律が可決・成立しました。これにより、来年(2017年)4月からFIT制度は大きく変わります。主な変更点は以下の通り。

(1)新認定制度の創設
適切な事業実施が見込まれる場合に認定を行う制度を創設。既認定設備では改正法施行前(2017年3月31日)までに電力会社との接続契約が締結出来ていない場合には、原則、認定が失効してしまいます。すでに接続契約締結済の設備(運転開始設備を含む)は、新制度の認定を受けたものとみなされますが書類提出が必要になるようです。他の法令遵守状況や安全性の確認が加わることになりそうです。

平成29年4月1日から固定価格買取制度が変わります
~固定価格買取制度の認定を受けている皆様へ~
http://www.meti.go.jp/press/2016/05/20160525005/20160525005.html

(2)買取価格の決定方法の見直しについて
今までのFIT買取価格は設備導入や運転にかかる費用に一定の利潤を加えて決めていましたが、想定を超えた太陽光の大量導入により負担が増えたことから、入札を実施して買取価格を決定することができる仕組みを導入。加えて、開発期間に長期を要する電源などについては、あらかじめ複数年にわたる調達価格を定めることを可能とします。

(3)買取義務者の見直し等について
FIT電力の買取義務者を小売電気事業者等から一般送配電事業者等に変更。また、買い取った電気を卸電力取引市場において売買すること等を義務づけ。

(4)賦課金減免制度の見直しについて
電力多消費の事業者に対する賦課金の減免制度についての国際競争の状況や省エネルギーの取組状況を踏まえて認定するように見直し。賦課金の減免企業・減免割合を現行よりも抑えるよう改正。

全体として、想定よりも太陽光等の導入が進み、FIT制度にかかる負担が増えたことから、制度開始5年目に大きな変更が加えられることになりました。

固定価格買取制度 非住宅用太陽光(10kW以上)単月認定・導入量の推移

(クリックで大きく見られます)

非住宅用太陽光では買取価格が変更になる年度末に駆け込み認定が繰り返され、初期の高値での買取価格の権利を保持したまま運転開始に至らない設備が多く存在しています。FIT法改正の詳細についてはこれから省令等で決まることになりますが、大量の認定取消しが出ることは間違いなさそうです。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

再生可能エネルギー固定価格制度、賦課金減免について
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/e/30d8bdd66d3dbee77467bbe7f2d4fcb0
再生可能エネルギー固定価格買取制度、H24年度の賦課金減免状況
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/e/528a8b4204a2fc189be971d0cab5eab8

当コラム内
2016年度のFIT再エネ賦課金は2.25円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2016/03/2016fit225kwh.html
再エネ固定価格買取制度 発電種別・買取金額の推移(2015年10月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/03/fit201510.html
9月のFIT非住宅用太陽光の単月認定量はマイナス200万kWに
http://www.news.enestudy.com/2016/01/9fit200kw.html
FIT非住宅用太陽光の認定量と取り消し量の推計(2015年7月末まで)
http://www.news.enestudy.com/2015/11/fit20157.html
再生可能エネ:接続ない事業者は認定無効…経産省見直し案(太陽光の認定量と取消量)
http://www.news.enestudy.com/2015/09/blog-post.html
グラフ更新:FIT再エネ 導入・認定状況(2015年4月)
http://www.news.enestudy.com/2015/08/fit20154.html
固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも
http://www.news.enestudy.com/2014/09/blog-post.html

固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2016年5月10日火曜日

FIT 種類別再エネ買取電力量の推移(2015年12月まで)

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の2015年12月末までの認定状況が公開されています。

固定価格買い取り制度 情報公表用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

今回は、発電種別・買取電力量の推移を折れ線グラフにしてみました

再生可能エネルギー固定価格買取制度 種類別買取電力量の推移
Japan's FIT Renewable Electric Energy power

(画像クリックで大きく見られます)

折れ線グラフで見ると、各発電種別の傾向がよく分かります。太陽光、風力は季節による変動が大きく、太陽光では春から夏に発電量が大きく増加。風力は冬にピークが出てきます。

買取電力量では非住宅用太陽光(10kW以上)が飛びぬけて大きく、2015年は前年比2倍以上となりました。住宅用太陽光、風力は緩やかな増加にとどまっています。

バイオマスは一定のペースで増加しており、住宅用太陽光、風力に並ぶ電力量となってきています。バイオマスは季節に関係なく安定して発電できるため、運転開始施設が増えるにしたがってさらに買取電力量も伸びていくことになるでしょう。



関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
2016年度のFIT再エネ賦課金は2.25円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2016/03/2016fit225kwh.html
再エネ固定価格買取制度 発電種別・買取金額の推移(2015年10月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/03/fit201510.html
2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2015/03/2015158kwh.html
2014年度の再エネ賦課金が0.75円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2014/03/2014075kwh.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2016年4月15日金曜日

電力自由化:オール電化家庭は電力切り替えに注意!

いよいよ2016年4月から電力自由化が始まりました。自分にあった電力プランが選べるのが電力自由化の特徴ですが、オール電化の家庭には注意が必要です。

オール電化では基本的に夜間の割安な電気で熱を作り、溜めておきます。夜間にエコキュート、電気温水器でお湯を沸かしたり、蓄熱暖房で熱を蓄えたりするもので、オール電化のご家庭にはこれらの設備が備えられているはずです。しかし、新電力でオール電化向けの夜間が安いプランを出しているところはほとんどありません。夜間の湯沸し、蓄熱には大量の電気が必要で、オール電化のご家庭が夜間料金の設定がない新電力へ切り替えすると大幅に電気代が上がることになります。

また、多くの大手電力会社でも4月から従来のオール電化向けプランを見直しています。

電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_13.html

オール電化向けプランの見直しでは、夜間料金の値上げ、夜間時間帯の変更、オール電化割引の廃止等が行われており、従来メニューよりも割高になっています。既契約者は今までの契約を継続することができますが、電力会社によっては従来メニューは受け入れ停止となっており、新電力等に切り替えするともう元のプランには戻れなくなる場合があります。

関西電力はオール電化の家庭向けに切り替えに関する注意ページを作成しています。


オール電化住宅(「はぴeプラン適用」)にお住まいのお客さまへの重要なお知らせ
https://kepco.jp/all-electric-housing

現在のところ、すでにオール電化にしているご家庭では料金単体、割引面で既存メニューが最もお得なプランとなっています。オール電化家庭は電力切り替えに十分ご注意ください。


関連ページ 当コラム内
電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_13.html
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
電力自由化 四国電力の新料金プラン
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_15.html
四国電力 電気料金単価の推移(2016年5月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/04/20165_12.html
関西電力 電気料金単価の推移2016年5月まで(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2016/04/20165.html

2016年4月12日火曜日

四国電力 電気料金単価の推移(2016年5月まで)

前回の関西電力に引き続き、四国電力の電気料金単価の推移グラフを更新しました。


*夜間料金は2016年3月までに契約分
燃料費調整単価、再エネ・太陽光賦課金、消費税込

四国電力の燃料構成は2014年度で石炭が56%、石油19%、LNG8%。石炭の割合が多く石油、LNGが少ないため、最近の石油、LNG安の影響を受けにくくなっています。2016年5月の燃料費調整単価は関西電力が-3.00円/kWhなのに対し、四国電力は-1.61円/kWh。それでも消費税増税、再エネ賦課金の上昇を抑えられていて、料金単価は2015年4月の消費税増税前の水準になってきています。特に元々の単価が安いオール電化向けの夜間料金には恩恵が大きくなります。

ただし、このグラフの夜間料金は2016年3月までに契約した家庭の単価です。4月以降は旧メニューへの新規契約ができなくなりました。新メニューでは夜間料金は大幅に値上がりしていますのでご注意を。


関連ページ
四国電力 よんでんグループ環境関連データ集2015
P2 電源別発受電電力量構成比
http://www.yonden.co.jp/energy/environ/data/pdf/01.pdf
四国電力 燃料費調整単価表
http://www.yonden.co.jp/kouri/menu/calcul_pay/nencho_tanka/

当コラム内
関西電力 電気料金単価の推移2016年5月まで(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2016/04/20165.html
2016年度のFIT再エネ賦課金は2.25円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2016/03/2016fit225kwh.html
電力自由化 新電力と燃料費調整単価
http://www.news.enestudy.com/2016/02/blog-post.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html
四国電力の値上げについて(通常料金とオール電化)
http://www.news.enestudy.com/2013/08/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
エネルギーの価格 (灯油、都市ガス、プロパンガス、電気)
http://www.news.enestudy.com/2013/11/blog-post.html


enestudy ホームページ
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2016年4月1日金曜日

関西電力 電気料金単価の推移2016年5月まで(従量電灯、夜間料金)

5月からのFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)賦課金の上昇により、電気代が上がるという報道がされています。では実際、どのくらい変化があるのでしょうか?関西電力の電気料金推移グラフを更新してみました。

以前の記事はこちら↓
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html

関西電力 家庭向け電気料金単価の推移(2016年5月まで)

2005年1月~2016年5月 燃料費調整単価、消費税、太陽光・再エネ賦課金を含む
(クリックで大きく見られます)

関西電力では、2011年の震災後、2013年5月に1回目の値上げが行われました。2014年4月に消費税増税、2015年6月、10月には2回目の値上げ。この際には夏場の電気代上昇の影響を抑えるため、2段階に分けて値上げが実施されました。

2015年に2回にわたって値上げが行われたわけですが、グラフでは値上げの影響が見られません。FIT賦課金の上昇も目立ちません。これは、原油、LNG価格が下落し、「燃料費調整単価」が低く推移したためです。2016年5月の燃料費調整単価はマイナス3円/kWhで前月比0.47円/kWh安くなりました。これによりFIT賦課金の上昇の影響も抑えられています。

燃料費調整、FIT賦課金を考慮すると、2016年5月の電気料金単価は前年同月(2015年5月)と比較して0.99~1.23円/kWh安くなっています。電気料金は値上げ前と比べても安くなっており、家庭にとっては燃料安の恩恵といえるでしょう。


関連ページ
関西電力 電気代の値上げについて(平成27年5月)
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/05/18/0518_1j_01.pdf
関西電力:電気料金の値上げについて(平成25年4月)
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2013/__icsFiles/afieldfile/2013/04/02/0402_1j_01_1.pdf

当コラム内
2016年度のFIT再エネ賦課金は2.25円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2016/03/2016fit225kwh.html
電力自由化 新電力と燃料費調整単価
http://www.news.enestudy.com/2016/02/blog-post.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html
四国電力の値上げについて(通常料金とオール電化)
http://www.news.enestudy.com/2013/08/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
エネルギーの価格 (灯油、都市ガス、プロパンガス、電気)
http://www.news.enestudy.com/2013/11/blog-post.html

2016年3月29日火曜日

電力メニューの選択に!電気使用状況を見える化 電力モニター「はやわかり」の紹介


電力自由化で様々な家庭向け電力プランが登場しています。時間帯別やピーク時電力で料金が変わるなどプラン選びには自分の家庭の電気使用状況を知る必要があります。こういったときに役に立つのが電力量モニター。今回紹介する「はやわかり」は簡易型のモニターでイギリスの「owl」という製品の日本版です。

「はやわかり」製品概要
http://www.lean-energy.net/our-service

分電盤にセンサーを取り付けするので、分電盤や配線の形状によっては使用できない場合があります。

「はやわかり」取付方法、取付が難しいブレーカーとその対処法
http://www.lean-energy.net/our-service/how-to

「はやわかり」のモニターでは、現在の使用電力が6秒単位で数字で表示されます。電化製品のオンオフで使用電力がすぐに表示に反映されるため、各機種がどのくらい電気を使うのか知ることができます。また、アラーム機能で指定した使用電力(KW)以上で警告音を鳴らすという設定できますので、最大電力で基本料が変わる「スマート契約」等での節約、契約アンペアの見直しにも有効でしょう。

東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html

使用電力のデータは本体に蓄積されており、パソコンとつなぐと1分毎の数値データを見ることができます。



↑こちらはオール電化の家庭の10/24の1時間毎の電気使用量。「はやわかり」付属ソフトの表示。深夜2~3時にエコキュートのピークが出ています。


電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html

以前、掲載した電気温水器とエコキュートの電気使用量比較も「はやわかり」で測定したものです。(上記グラフはデータを加工し作成)

注意点としては、詳細データが残っているのは30日分のみで、あとは上書きされてしまいます(パソコンでデータが見られるのは直近30日ぶんのみ)。また、前述の通り、分電盤や配線の形状によってはセンサーの取り付けができない場合があります。購入前に要件等をご確認ください。

少々難点もありますが、「はやわかり」は約1万円と安く、価格、機能を考えるとお勧めです。節電の効率化、家庭にあった電力プランの選択にご活用ください。


関連ページ
「はやわかり」販売元、Lean energy
http://www.lean-energy.net/our-service
電力量モニター「はやわかり」(owl)で冷蔵庫の消費電力を計る。
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/e/dedf306bc6b0581bac749d0892f8c748
新旧冷蔵庫の消費電力比較
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/e/f0892c901f165cce8b94d158157ccc6d

当コラム内
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html

2016年3月18日金曜日

2016年度のFIT再エネ賦課金は2.25円/kWhに決定

再生可能エネルギーの固定価格買取制度における2016年度の賦課金単価が2.25円/kWhに決定しました。

経済産業省 再生可能エネルギーの平成 28 年度の買取価格・賦課金単価を決定しました
http://www.meti.go.jp/press/2015/03/20160318003/20160318003.pdf

賦課金単価は2015年度の1.58円/kWhから0.67円/kWhの増加となりました。賦課金は再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)にかかる費用で、原則、全ての電力使用者が負担し、電気代に上乗せされて回収されます。新電力に切り替えしても同額です。電気使用量が300kWh/月の世帯では675円/月(前年度比+201円/月)の負担となります。

2012年度の制度開始時点では0.22円/kWhだった賦課金は、太陽光などの急激な普及拡大とともに増加し4年間で約10倍となりました。FIT賦課金は今後も上昇を続けることになります。この価格帯になると、賦課金の負担の必要がない自家消費、蓄電利用もこれから活発になってくるでしょう。



関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
再エネ固定価格買取制度 発電種別・買取金額の推移(2015年10月まで)
http://www.news.enestudy.com/2016/03/fit201510.html
2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2015/03/2015158kwh.html
2014年度の再エネ賦課金が0.75円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2014/03/2014075kwh.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2016年3月7日月曜日

再エネ固定価格買取制度 発電種別・買取金額の推移(2015年10月まで)

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の2015年10月末までの認定状況が公開されています。

固定価格買い取り制度 情報公表用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

今回は、発電種別・買取金額の推移グラフを更新しました。

再生可能エネルギー固定価格買取制度 種類別買取金額の推移
Japan's FIT Renewable Electric Energy payment

(画像クリックで大きく見られます)

2015年度の買取金額は10月末までで約9400億円。2014年度全体の買取金額約1億円に迫ってきています。非住宅用太陽光の伸びが大きく、2015年10月の非住宅用太陽光の買取価格は前年同期比約1.9倍となっています。

2015年10月の買取単価は全体平均で36.2円/kWh、非住宅太陽光は40.4円/kWhです。買取電力量が増えた上、買取単価はなかなか下がらず、負担が大きくなってきています。FITは来年度(2016年度)から大きく制度が変わります。想定以上に負担が大きくなっていることが制度変更へと動いた大きな要因でしょう。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%89

2016年2月18日木曜日

電力自由化の注意点1 急いで電力会社を変更する必要はない

前回、「電力自由化に便乗した強引な勧誘、悪徳商法に注意!」として、国民生活センターの資料を基に記事を書きました。今回は電力自由化の注意点です。

1、必ずしも電力会社、電力メニューを変更する必要はない。

新電力、既存大手電力の新メニューなど発表が相次いでいますが、今までの契約は2016年4月の電力自由化後も引き継がれるので、必ず電力会社、メニューを変更しなければならないというわけではありません。電気使用量の低い世帯では新電力への切り替えではほとんど差が出ず、むしろ高くなるケースもあります。また、オール電化世帯では既存契約の方が有利です。

電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較-
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_13.html

2月8日の日経新聞に、東京電力がさらに値下げを検討しているという記事が掲載されていました。

東電社長「春にも追加値下げ検討」 自由化で提携先拡大
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO97036150Y6A200C1TJC000


新規参入組、大手電力会社、セット販売など、電力小売自由化の開始前から価格競争を行っている状態で、制度の開始後、さらなる料金改定や新メニューが登場する可能性があります。また、燃料費調整単価など運用方法がはっきりしない部分もあります。

電力自由化 新電力と燃料費調整単価
http://www.news.enestudy.com/2016/02/blog-post.html

制度がまだ始まっていない今、焦って電力会社を変更する必要はありません。実際に運用が始まり、料金メニューや各電力会社の特徴、付加サービスや問題点などの情報が出揃った上で、自分の電力使用状況に合った電力会社、メニューを選択することをお勧めします。


関連ページ
電力自由化に便乗した強引な勧誘、悪徳商法に注意!
http://www.news.enestudy.com/2016/02/blog-post_17.html
電力自由化 新電力と燃料費調整単価
http://www.news.enestudy.com/2016/02/blog-post.html
電力自由化 四国電力の新料金プラン
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_15.html
電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_13.html
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html

2016年2月17日水曜日

電力自由化に便乗した強引な勧誘、悪徳商法に注意!

電力の小売全面自由化まで、50日を切りました!-正確な情報を収集し、契約内容をよく理解しましょう!便乗した勧誘も気をつけましょう-
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160212_1.html
国民生活センター 2016年2月12日:公表

4月の電力小売自由化が迫り、国民生活センター、消費生活センター等への強引な勧誘などのトラブル相談が増えているとのことです。

電力自由化をめぐるトラブル速報!No.2
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160212_1.pdf

事例

○電力会社を名乗る人物から電話があり、「光熱費のお得なプランの案内に行く」と言われ電気の自由化の話かと思い業者の話を聞いたが、給湯器の勧誘だった
○訪問販売で「電力自由化で電気料金が上がるから」と勧誘されて高額な太陽光発電システムの取り付け契約をしてしまった
○電力会社の提携会社と名乗り「自由化で料金が安くなる。そのための調査だ」と言われ、同意書に署名した
○ケーブルテレビ会社が来訪し、インターネット、電気、テレビ、電話をセットで契約すれば値引きになると1時間以上も勧誘された
○携帯電話会社から電力自由化に伴い料金見直しを勧めるメールが届いた

最後の事例を除き家庭への訪問営業で、電気代が必ず安くなる、大幅に安くなるといった営業トークには要注意です。太陽光発電、給湯器、蓄電池、プロパンガス等の販売として電力自由化を利用している例が見受けられます。


国民生活センターからのアドバイス

○「電力会社を変えると新たに電線を引かなくてはいけない」「契約した会社が倒産したら電気は止まってしまう」といった説明はうそ。
○訪問販売、電話勧誘で電力供給契約を結んだ場合クーリング・オフが可能。
○「料金が安くなる」「ポイントで還元される」などと勧誘された際には、どのような条件で安くなるのかよく確認しましょう。
○勧誘している事業者が「登録小売電気事業者」かどうか確認しましょう。(下記HP)

資源エネルギー庁ホームページ:登録小売電気事業者一覧
http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/summary/retailers_list/4


4月の電力自由化開始後には、さらに勧誘などのトラブルが多発する恐れがありますので十分ご注意ください。強引な勧誘、契約等でのトラブルがありましたら、下記の相談窓口に相談を!


電力自由化に関する相談窓口

資源エネルギー庁 0570-028-555
http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/electricity_liberalization/
電力取引監視等委員会 相談窓口 03-3501-5725
http://www.emsc.meti.go.jp/general/consult.html
最寄の消費生活センター(電話番号 188)


関連ページ
国民生活センター 電力小売り全面自由化 便乗商法に注意して
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20151217_0.html
資源エネルギー庁 電力小売全面自由化
http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/electricity_liberalization/
電力取引監視等委員会 騙されないで!電力小売全面自由化5つの嘘
http://www.emsc.meti.go.jp/info/liberalization/uso/
電力取引監視等委員会 電力自由化 よくある質問
http://www.emsc.meti.go.jp/info/faq/index.html

電力自由化 新電力と燃料費調整単価
http://www.news.enestudy.com/2016/02/blog-post.html
電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_13.html
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html

2016年2月1日月曜日

電力自由化 新電力と燃料費調整単価

4月からの電力自由化で新電力、大手電力会社ともに新メニューを発表しています。ここで注意が必要なのが燃料費調整単価です。


東京電力 電気料金の算定方法
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/fuel/about-j.html

燃料費調整制度は、原油・LNG・石炭の燃料価格を市場の動きに合わせて月々の電気料金に自動的に反映させる制度。毎月決まる燃料費調整単価を電気料金単価に上乗せ、または差し引いて電力量料金を計算します。上記図の算定方法を簡単にすると、下記の式になります。

電気料金=基本料金+電気使用量 x(電力量単価±燃料費調整単価+再エネ賦課金)

総括原価方式で規制されている電気料金に対し、燃料価格の変動を迅速に料金に反映させ、事業者の経営環境の安定を図ることを目的としてこの制度が導入されました。各電力会社の燃料構成を元に基準燃料価格、平均燃料価格の計算式が決められており、貿易統計価格から自動的に料金調整される仕組みです。

経済産業省 燃料費調整制度 電気
http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/fee/fuel_cost_adjustment_001/

各電力会社によって、燃料構成は異なるため、燃料費調整単価も異なっています。2016年3月の燃料費調整単価は東京電力がマイナス2.30円/kWh、中部電力はマイナス3.25円/kWh。原油等の価格下落に伴いマイナス調整(電気代が安くなる)となっており、中部電力と東京電力では約1円の差が出ています。

東京電力 燃料費調整単価
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/fuel/adjust/index-j.html
中部電力 燃料費調整単価
http://www.chuden.co.jp/home/shikumi/nencho/nen_price/3259095_25890.html

ここで問題になるのが、新電力での燃料費調整単価。東京ガスでは「電力会社の電気料金との価格差が変わらないようにするため、ほぼ同等の変動を電気料金に反映させていただいております」としており、東京電力と同じ燃料費調整単価を用いることにしています。

東京ガス 電気料金 燃料費調整制度
http://home.tokyo-gas.co.jp/power/ryokin/shikumi/chousei.html

その他のほとんどの新電力は燃料費調整単価、計算式をまだ公表していません。現在、発表されている新メニューでの電気料金単価の差は小さく、燃料費調整単価によっては、お得度が変わってくることもあるでしょう。当初は供給地域の大手電力会社と同等の燃料費調整単価を用いることにした場合でも、実際の燃料構成とは異なるため持続的な料金体系とはならず変更になる可能性もあります。電力会社を選ぶにあたっては、電力メニュー、電気料金単価だけではなく、燃料費調整単価がどのように決められ、運営されていくかも考慮する必要があります。



関連ページ
電力自由化 四国電力の新料金プラン
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_15.html
電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_13.html
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html

2016年1月26日火曜日

木製二重窓の製作・第2弾(高さ180cmの掃きだし窓・半自作)

結露対策として始まった二重窓の自作。
高さ180cmの簡易木製二重窓を経て、さらに木製二重窓を作ってみました。

今回は木材の加工を工務店さんに頼んだので半自作です。



木材一式。窓枠部分は幅45mm x 厚さ18mmの木材。内側(窓材が入る部分)に幅5mmの溝を切ってもらいました。



レール(鴨居)も作ってもらっています。軽いので両面テープで設置可能。



いきなり出来上がり。ビス止めしています。下半分は4mm厚の半透明プラダン、上半分は0.5mm厚の透明ペット樹脂板にしました。ペット板は下記のショップで購入。

アクリルショップ はざいや
ペットG 透明板 板厚(0.5ミリ) 910×1820

2枚まで切り出し無料。180x90mmで950円と安く、透明度もよいです。(カットしたほうが送料も安くなります)



ペット板は薄くそのままではたわむので、厚さ2mmx幅10mmの薄板を樹脂板の端に両面テープで貼り付けて固定してから窓枠の溝に入れ込みました。



完成。すっかり夜です(^^;
窓の開け閉めもスムーズで、きっちり収まっています。見た目もよい。窓際の冷たさ(スースーする感じ)もなくなり、効果もOK。費用は約12000円。工務店さんに加工を頼んだので少し高くなりましたが、満足度も高いです。

さて、これで我が家は全館二重窓になりました。二重窓をつける前と比べると結露は大幅に改善。完璧とはいかず、寝室は少し結露が出ることがありますが、その他の窓(リビング、台所)などは結露が出なくなりました。断熱効果も高まり、家全体が暖かくなったようです。省エネの観点からもお勧めです。

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このエントリーは以前、別媒体に掲載した記事を修正、加筆したものです。


関連ページ
手作り二重窓の温度測定
http://www.news.enestudy.com/2015/12/blog-post_8.html
木製・簡易二重窓を作ってみました。(高さ180cmの掃きだし窓)
http://www.news.enestudy.com/2015/12/blog-post.html
結露・寒さ対策 手作り二重窓
http://www.news.enestudy.com/2015/11/blog-post.htmll

赤星コム 結露防止に簡単手作り二重窓
http://egorozist.exblog.jp/21592063/
allabout DIYで二重窓!節電になる内窓の作り方
http://allabout.co.jp/gm/gc/407943/
アクリサンデー エコな簡易内窓
http://www.acrysunday.co.jp/ecomado/

2016年1月19日火曜日

9月のFIT非住宅用太陽光の単月認定量はマイナス200万kWに

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の2015年9月末までの認定状況が公開されました。

固定価格買い取り制度 情報公表用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

2015年7月末時点の非住宅用太陽光の認定量は7558万kWで前月比-200万kW。6ヶ月連続のマイナスです。認定量と取消し量を推計し、グラフを更新します。

固定価格買取制度 非住宅用太陽光の単月認定・導入・取り消し量の推計
(2014年4月から2015年9月末まで)

(クリックで大きく見られます)

非住宅用太陽光の2015年9月の認定取消し・廃止量は約210万kW、認定量は約9.7万kWです。取消し・廃止量は今までで最も大きくなりました。一方、認定量は2012年7月の制度開始以来最低です。

市町村別の集計では、9月の認定取消し量が最も大きいのが宮崎県都城市の約20万kW、ついで和歌山県紀の川市の約13万kW、岡山県美作市の約11万kWとなっています。いずれも2000kW以上の認定量が減少しており、大型計画が中止になったようです。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
グラフ更新:FIT再エネ 導入・認定状況(2015年4月)
http://www.news.enestudy.com/2015/08/fit20154.html
再エネ固定価格買取制度 買取電力量、買取金額の推移(2015年1月まで)
http://www.news.enestudy.com/2015/05/20151.html
2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2015/03/2015158kwh.html
固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも
http://www.news.enestudy.com/2014/09/blog-post.html
2014年5月のFIT太陽光認定取り消し・廃止は33万kW以上に
http://www.news.enestudy.com/2014/09/20145fit33kw.html
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度 非住宅用太陽光(10kW以上)の単月認定・導入量の推移(2014年4月末まで
http://www.news.enestudy.com/2014/08/1020144.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2016年1月15日金曜日

電力自由化 四国電力の新料金プラン

四国電力の4月からの新料金プランが発表になりました。

新しい料金メニューのお知らせと「よんでんポイント」サービスの開始等について(pdf)
http://www.yonden.co.jp/press/re1601/data/pr004.pdf

新料金のうち、ホリデーeプランは休日の使用量が多い家庭向け。休日単価を18.41円/kWhと安くする一方、平日200kWh以上分は34.15円/kWhと高く設定しています。四国電力の試算では、月平均使用量を450kWh、休日のご使用比率を36.5%の場合に年間約4800円(約3%)お得になるとしています。使用量、使用状況によっては、通常料金よりも高くなりますので注意が必要です。

スマートeプラン(タイプL、H)はオール電化向けとしてリニューアルされています。こちらは現行のスマートeプランよりも昼間は安く、夜は高くなっています。


http://www.yonden.co.jp/kouri/menu/kojin/008.html


http://www.yonden.co.jp/kouri/menu/kojin/007.html

夜間料金は14.22円/kWhと現行の11.02円/kWhから3.20円/kWhの値上げです。蓄熱式機器割引もなくなり、既にオール電化契約(電化Deナイト、得トクナイト)のご家庭ではこのプランにするとほとんどの場合で負担増になります。

4月からの新プランの導入に伴い、時間帯別電灯(得トクナイト)、現行スマートeプラン、深夜電力などは3月末時点で新規加入停止となります(既に契約している家庭は継続可能)。オール電化住宅への引越しが決まっている場合は3月末までに現行メニューでの契約をお勧めします。

追記
電気温水器、エコキュートが設置された住宅への引越しの場合、時間帯別eプランに加入もできます。夜間料金は14.22円/kWhです。

時間帯別eプラン
http://www.yonden.co.jp/kouri/menu/kojin/004.html


関連ページ
四国電力 家庭向けメニュー
http://www.yonden.co.jp/kouri/menu/kojin/
料金シミュレーション
http://www.el-navi.jp/saiteki/

当コラム内
電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post_13.html
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html

2016年1月13日水曜日

電力自由化とオール電化 東京電力 新旧オール電化向けプラン比較

4月からの電力自由化に向け、次々と新料金プランが発表されています。
現在までの状況では、電力多消費家庭は節約になるものの、元々の電力の消費が少ない家庭にはメリットは少なく、新プランに変更するとかえって負担が増える場合もありそうです。ここで気になるのが電力を多く使う、オール電化の家庭がどうなるか?です。

2016年1月12日までに公表になった電力の新料金プランで、オール電化向けの割安な夜間時間帯の設定があるのは、東京電力と中部電力のみ。他の新電力ではオール電化向けのプランは見当たりません。東京、中部電力のプランも現状よりも夜間料金は値上げとなっています。今回は東京電力の新旧プランを比較してみます。

東京電力 現行プラン 電化上手
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/home01-j.html


東京電力 新プラン スマートライフプラン
http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service/plan/smartlife/index-j.html


夜間料金は現行の電化上手で午後11時から午前7時までの8時間、12.16円/kWhでしたが、新プランのスマートライフプランでは午前1時から6時までの5時間、17.46円と5円以上の値上げ。逆に昼間料金は新プランの方が安く設定されています。その他、新プランの基本料金はピーク電力で基本料金が決定する「スマート契約」となっています。

スマートライフプランの加入は、エコキュート、電気温水器など夜間蓄熱式機器等の使用家庭に限られています。これらの機器は夜間に大量の電気を使用するため、夜間電力の値上げは負担増につながります。また、夜間時間帯が短くなっていることから、冬場などは夜間時間帯のうちに沸き上げが終わらないというケースも考えられます。

東京電力の新料金プラン

http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service/index-j.html

従量電灯B・C(月平均のご使用量が300kWh未満)や電化上手にご加入のお客さまは、電気料金のみを考えると現在のご契約を継続されることをオススメします。この場合、
お手続きは不要です。

上記、東京電力のHPにも記載されているように、オール電化の家庭では現行のプランが最も有利になっています。今後も各社から新メニューが発表される見込みですが、現状よりも安いオール電化向けの夜間電力料金は難しいだろうと考えています。オール電化のご家庭は現在のご契約の継続をお勧めします。



東京電力
はじまる!電力自由化
http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/index-j.html
新しい料金プランの概要(pdf)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu16_j/images1/160107j0101.pdf
新しいサービスメニューについて(pdf)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu16_j/images1/160107j0102.pdf
従来の料金プラン
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/index-j.html
東京電力 料金プラン試算
https://enechange.jp/try/input?o=kurashi_tepco

東京ガス
電気料金 サービス
https://request.tokyo-gas.co.jp/power/req/service.html
中部電力
電力小売の全面自由化に向けた中部電力エリアの新料金メニューについて
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3258993_21432.html

当コラム内
東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について
http://www.news.enestudy.com/2016/01/blog-post.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html

2016年1月8日金曜日

東京電力の家庭向け新料金プラン スマート契約について

4月からの電力自由化に向け、各社の料金プランが公表されてきています。
東京ガス、大阪ガスなどの料金プランが従来型の3段階料金プランを踏襲しているのに対し、東京電力は新しい体系のプランを発表しました。

東京電力 新しい料金プラン一覧
http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service/plan/index-j.html

プレミアプラン


プレミアプランは400kWh/月までは9,700円の定額制、400kWhを超えた分は29.04円/kWhの従量制。基本料金は年間のピーク電力で決まる「スマート契約」です。

スマート契約って何?

(クリックで大きく見られます)
http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/pdf2/smart-j.pdf

このスマート契約は業務用などでのデマンド契約と同様で、過去一年間の各月のピーク電力のうち最も大きい値が契約電力となります。(契約から最初の1年はその月までのピーク電力で決定)

東京電力 法人のお客様 契約電力の決定方法(実量制)
http://www.tepco.co.jp/e-rates/corporate/data/decision/index-j.html

プレミア契約の場合、基本料金は468円/kW。契約電力が5kWになった場合、基本料金は468円/kW x 5kW = 2340円/月。従来型の従量電灯Bでの50Aの基本料金1404円よりも936円高く設定されています。ピーク時の最大電力をいかに下げるかが料金削減のポイントとなります。

このスマート契約はスタンダードS、L以外の東京電力の新料金プランに導入されています。これからは家庭でもピーク時の最大電力を意識した電気の使用になり、節約方法も代わっていくことになりそうです。


関連ページ
東京電力
はじまる!電力自由化
http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/index-j.html
新しい料金プランの概要(pdf)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu16_j/images1/160107j0101.pdf
新しいサービスメニューについて(pdf)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu16_j/images1/160107j0102.pdf
従来の料金プラン
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/index-j.html

東京ガス
電気料金 サービス
https://request.tokyo-gas.co.jp/power/req/service.html
ずっとも電気1
http://home.tokyo-gas.co.jp/power/ryokin/menu_waribiki/menu1.html

当コラム内
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html