2015年12月21日月曜日

スーパーでの古紙回収ポイントシステム



こちらは我が家の近くのスーパーに設置された古紙回収ボックス。古紙の量に応じてポイントがもらえるシステムです。最近、スーパーなどでこのようなシステムの導入が増えてきているようです。こちらは下記の株式会社エコグリーンのシステム。

株式会社 エコグリーン
http://www.r-ecogreen.jp/index.html



この装置でカード発行、ポイント付与、ポイントの確認が出来るようになっています。1kgで1ポイント。500ポイントでこのスーパーの500円分の商品券がもらえます。



ポイントカード。個人情報の記入もなく、自動発行。ポイント数は携帯でも確認可能。

自治体などの回収日を待たずに好きな時に持って行くことができ、さらにポイントをもらえる。スーパー側にも来店機会が増えるというメリットも。これはとても良いシステムだと思います。ペットボトルの回収を併設しているスーパーもあるそうで、こちらも普及が進んで欲しいものです。

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このエントリーは以前、別媒体に掲載した記事を修正、加筆したものです。

関連ページ
古紙回収ポイントシステム 株式会社 エコグリーン
http://www.r-ecogreen.jp/index.html
ペットボトル・ビン缶の回収システム トムラ・ジャパン株式会社 
http://www.tomra.co.jp/

2015年12月8日火曜日

手作り二重窓の温度測定

このエントリーは以前、別媒体に掲載した記事を修正、加筆したものです。
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結露対策のために作った簡易二重窓。(前回記事参照)



中空ポリカーボネート4mm厚で作成。ホームセンターで購入できる材料を使った簡単施工の二重窓ですが、結露は大幅に改善しました。さらに室温も上がり断熱効果も高そう。と、いうことで温度を測ってみました。



温度ロガー2つを使い、ガラス窓と二重窓の間(外側)と二重窓の室内側の温度を計測します。

簡易二重窓の温度計測グラフ

(画像クリックで大きく見られます)

外気温は気象庁の観測データから取ったもので参考値です。北向き、終日無暖房の寝室。赤が室内側、青が外側になります。11時と15時に温度が下がっているのは、窓を開けたためだと思われます。夜21時頃から就寝のため部屋に人が入り、室内側の温度が上がっています。

この日は最低気温-2.3℃で二重窓の外側は0.6℃まで下がりましたが、室内側は8.8℃。その差は最大約8℃になりました。日中は日射により外側の温度が上がり、室内側との差が小さくなるようです。夜間は内窓で冷気を遮り、差が大きくなっています。

簡単施工の簡易二重窓ですが、断熱効果が大きいことが分かりました。結露・寒さ対策としてもお勧めです。


関連ページ
木製・簡易二重窓を作ってみました。(高さ180cmの掃きだし窓)
http://www.news.enestudy.com/2015/12/blog-post.html
結露・寒さ対策 手作り二重窓
http://www.news.enestudy.com/2015/11/blog-post.htmll

赤星コム 結露防止に簡単手作り二重窓
http://egorozist.exblog.jp/21592063/
allabout DIYで二重窓!節電になる内窓の作り方
http://allabout.co.jp/gm/gc/407943/
アクリサンデー エコな簡易内窓
http://www.acrysunday.co.jp/ecomado/

2015年12月4日金曜日

木製・簡易二重窓を作ってみました。(高さ180cmの掃きだし窓)

このエントリーは以前、別媒体に掲載した記事を修正、加筆したものです。
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結露対策に中空ポリカを使った二重窓を寝室に設置したところ、結露は大幅減、さらに寒さ対策になりました。

結露・寒さ対策 手作り二重窓
http://www.news.enestudy.com/2015/11/blog-post.htmll

こうなると、気になるのがリビングの掃きだし窓。窓際は冷たい空気が流れてくるのが分かります。ここにも二重窓を設置したい!ということで作ってみることにしました。

ここは高さ180cm、幅160cmあり、中空ポリカだけではたわんでしまいます。それに外は見えるようにしたいので、上半分だけでも透明な方がいい。

今回、参考にしたのは、こちら↓

冷暖房の効果を良くするお財布にも地球にも優しいプチプチシートを利用した内窓の作り方
http://dekirundesu.jp/diy/petitpetitdannetu4068/

木枠にプチプチを貼り付けて二重窓にするという方法。これだと、大きな窓も大丈夫だし、中空ポリカの板を使わないので安く出来る。ただし、プチプチは見た目がもう一つだし、この方法では羽目殺しになってしまい、開け閉めが面倒。やはりレール式にしたい。

ということで、一番悩んだのがレールをどうするか。木製にすると幅が大きくなり、ガラス戸レールは使えません。そこで、これを使うことにしました。

 
テープ付モール3号

配線カバーのモールです。二つに分かれるので、深いほうを上側、浅いほうを下側のレールにします。



2本を並べて両面テープで固定。レールの出来上がり。

次に木枠を作ります。材料は桐の集製材厚さ13mm、幅30mmにしました。窓にあわせてホームセンターでカット済み。



釘を打つには材が薄すぎて割れてしまい、簡単にタッカー止めにしました。さらに上端には、レールに入りやすいよう、9mm角の材を両面テープ止め。



窓部分には、下半分に養生用プラダン(2.5mm)を裏から両面テープ張り。上部には窓に二重窓構造を作るというフィルムを張りました。

ニトムズ 窓ガラス透明断熱フィルム

このフィルムは両面テープで張った後、ドライヤーで暖めるとフィルムが収縮し、きれいに張れるというもの。ですが、ドライヤーの当て方がなかなか難しい。結局やりすぎて余計しわが寄ってしまいました。



窓の完成。



レールに入れて二重窓の完成です。上部のフィルムのたるみもそれほど気にならず、透明度もばっちり。開け閉めもスムーズです。

さて、見た目は割りとよくできたのですが、機能面では若干問題あり。窓の厚みに対してレール幅が大きすぎるため、隙間が開いてしまいます。また、フィルムや養生用プラダンでは中空ポリカに比べると断熱効果は低いようです。

これをベースにもう少し改良してみます。


関連ページ
結露・寒さ対策 手作り二重窓
http://www.news.enestudy.com/2015/11/blog-post.htmll

赤星コム 結露防止に簡単手作り二重窓
http://egorozist.exblog.jp/21592063/
allabout DIYで二重窓!節電になる内窓の作り方
http://allabout.co.jp/gm/gc/407943/
アクリサンデー エコな簡易内窓
http://www.acrysunday.co.jp/ecomado/

簡易内窓用フレーム&レールキット 大きい窓用・ホワイト
手作り二重窓用キット。中空ポリカは別売りです。

2015年11月26日木曜日

FIT非住宅用太陽光の認定量と取り消し量の推計(2015年7月末まで)

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の2015年7月末までの認定状況が公開されています。

固定価格買い取り制度 情報公表用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

2015年7月末時点の非住宅用太陽光の認定量は7800万kWで前月比-52万kW。4月以降、4ヶ月連続のマイナスとなっています。非住宅用太陽光の認定量と取り消し・廃止量を見るために上記ウェブサイトのB表・市町村別認定量を集計し、グラフを作ってみました。

固定価格買取制度 非住宅用太陽光の単月認定・導入・取り消し量の推計(2015年7月末まで)

(クリックで大きく見られます)

認定量と比較すると、導入量、取り消し量とも小さくなっています。7月単月の認定量は約27万kW、取り消し量は約79万kW。最も取消し量が大きいのは福島県浪江町の約7万kWで、震災の津波浸水地域の農地でのソーラーシェアリング計画の中止によるもののようです。

<メガソーラー>浪江町断念 採算取れず(河北新報 2015年7月23日)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150723_63049.html

固定価格買取制度 非住宅用太陽光の累積認定・導入状況(2015年7月末まで)

(クリックで大きく見られます)

累積の認定状況では、7月末時点で導入量 1815万kW、未運転開始 5985万kW、取消し量 約775万kW。取消し分も含めた全認定量と比較すると、運転開始率は約21%、認定取消し率は約9%になります。

関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
グラフ更新:FIT再エネ 導入・認定状況(2015年4月)
http://www.news.enestudy.com/2015/08/fit20154.html
再エネ固定価格買取制度 買取電力量、買取金額の推移(2015年1月まで)
http://www.news.enestudy.com/2015/05/20151.html
2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2015/03/2015158kwh.html
固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも
http://www.news.enestudy.com/2014/09/blog-post.html
2014年5月のFIT太陽光認定取り消し・廃止は33万kW以上に
http://www.news.enestudy.com/2014/09/20145fit33kw.html
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度 非住宅用太陽光(10kW以上)の単月認定・導入量の推移(2014年4月末まで
http://www.news.enestudy.com/2014/08/1020144.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2015年11月19日木曜日

しまなみ海道の自転車事情(ブルーラインと路面標示)

このエントリーは以前、別媒体に掲載した記事を修正、加筆したものです。
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愛媛県今治市と広島県尾道市の島々を橋でつなぐ「しまなみ海道」。しまなみ海道は橋に自転車道が設置され、今治から尾道までがサイクリングコースとして整備されています。最近の自転車人気とあいまって、世界各地からサイクリストが訪れています。

しまなみ海道のサイクリングルートでは、車道の路肩にブルーラインという線が引かれています。

ブルーライン


この線が尾道から今治までつながっており、これに沿って進めばいけば迷うことはありません。また、この線があることで、車道を自転車が通るということが車の運転手に明示でき、自転車への配慮につながります。

また、1kmごとに今治または尾道までの距離・方向標示が路面にあります。

路面上の距離標示(方向標示)


これは道路の片側は今治、もう片方は尾道までの標示で、進行方向に矢印もあり、左側通行を促しています。


案内標識


案内標識も自転車に乗っている人が見やすい高さに設置されています。



来島海峡大橋の自転車・歩行車道

自転車・歩行者道は幅2.5m。歩行者、尾道行き、今治行きどちらの自転車もここを通ります。すれ違い・追い越しが頻繁にあるため、左側通行を徹底しないと通行の危険です。特に子供さんと一緒の場合は、まず、左側通行の原則を教えてから渡ったほうが良さそうです。

このように、しまなみ海道では気持ちよく自転車が走れるよう工夫がされています。特に路肩のブルーライン、路面の距離・進行方向標示は一般の車道でも比較的簡単に取り入れることができそうです。自転車道を作るのは大変ですが、路肩に線を引き、路面に表示を書く。これだけで自転車の走行が明示され、左側通行を促すことにつながります。

愛媛県では「愛媛マルゴト自転車道」と題し、コース上にブルーラインを引く事業が進められています。

愛媛マルゴト自転車道 自転車道計画概要
https://ehime-cycling.jp/Sites/keikaku.html

しまなみ海道・愛媛県のサイクリングロードを参考に、自転車が走りやすい道路作りを進めてほしいと思っています。


関連ページ
愛媛マルゴト自転車道
https://ehime-cycling.jp
愛媛県、自転車道1270キロ整備 5年かけ26コース
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO51862280Y3A210C1LA0000/
広島県:しまなみ海道サイクリングロードにブルーラインを整備
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/98/1306197958532.html
愛媛県:しまなみサイクリングロードのブルーライン整備について
http://www.pref.ehime.jp/h40900/1196569_2313.html
シクロツーリズムしまなみ
http://www.cyclo-shimanami.com/


追伸:しまなみ海道の橋は高いところにあり、自転車で上るのはなかなか大変。でも、それだけの価値はあります!しまなみ海道の橋の上は自動車は駐停車禁止ですが、自転車・歩行者道には休憩場もあり。記念撮影をしたり、のんびり景色を眺めることもできます。

2015年11月13日金曜日

電気温水器からエコキュートへの入れ替え 1年間の電気使用量比較

2014年9月に電気温水器からエコキュートへ入れ替えされたご家庭の1年間の電気使用量データを頂きました。

電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる夜間電力使用量の変化

四国電力管内 オール電化、2014年9月末に電気温水器(460L)からエコキュート(460L)に入れ替え 電気使用量明細より作成

グラフを見ると夜間電力使用量が大きく減少していることが分かります。1年間の夜間電力使用量は電気温水器使用時の約8900kWh/年からエコキュートの約2700kWh/年と約70%減少しました。夜間電力単価を12円/kWhとすると、約74000円の節約になります。入れ替えにかかったコストは工事費込みで約40万円とのことでしたので6年弱で元が取れる計算です。

これから冬にかけてオール電化の家庭の電気使用量は増え、電気代も上がる時期です。電気温水器を使用しているご家庭はエコキュートへの入れ替えのご検討をお勧めします。


関連ページ
電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html

関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html
四国電力の値上げについて(通常料金とオール電化)
http://www.news.enestudy.com/2013/08/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
エネルギーの価格 (灯油、都市ガス、プロパンガス、電気)
http://www.news.enestudy.com/2013/11/blog-post.html

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2015年11月4日水曜日

結露・寒さ対策 手作り二重窓

このエントリーは以前、別媒体に掲載した記事を修正、加筆したものです。
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冬は結露の季節です。
我が家は平成元年築の軽量鉄骨造り二階建てアパート。2階建ての1階部分、中部屋で上と左右を他の部屋にはさまれ、寒さはあまり感じません。ただ窓の結露はひどい。朝にはびっちり結露が付き、アルミサッシには水滴が滴るほど。毎日毎日朝からすべての窓を拭いていました。特に北側の寝室がひどい状況。



ホームセンターには結露対策グッズがたくさん。私もいろいろ試しました。窓に張るシートは結露を吸収するタイプやプチプチを張って断熱性を高めるもの、アルミサッシに張るものなども。どれも効果はいまいち。シートは結局拭くとき邪魔になるだけでした。ここまで来て、今年こそは結露をなくそう!と抜本的対策に乗り出したのです。

窓の断熱性が不足しているので二重窓にしたいところですが、賃貸住宅で何万もかけるのはちょっと。。。で、いろいろ調べていると、簡易二重窓を自作している方がおられました。

二重窓の作り方 自分で作る簡単安価な二重窓
http://nijumado.raindrop.ikaduchi.com/

窓枠にガラス戸レールを両面テープで貼って、中空ポリカーボネートなどをはめ込むだけ。これだと簡単だし安くできる。実際やられている方の感想を見ると効果も期待できそう。ということで作ってみました!

材料はこちら↓

ガラス戸レール
ポリカプラダン自作窓用引き違いレール(ホワイト系) 上下セット
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二重窓を支える枠になります。

中空ポリカ(ポリカーボネート)
光 ポリカボード910×1820 KTP1894W-1
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窓本体になります。4mm厚で中が空気層になっているため、断熱性能もばっちり。

両面テープ
ガラス戸レールを窓枠に固定します。

全てホームセンターで購入できます。ガラス戸レール、中空ポリカは購入時にホームセンターでカットしてもらうことをお勧めします。

作り方は

1. 窓枠の大きさを測る。
2. 窓の大きさに合わせてガラス戸レール、中空ポリカをカット。
3. ガラス戸レールに両面テープを貼り、窓枠の上下に貼り付け固定。
4. 中空ポリカをセット。

以上!あとは必要に応じてカブセエッジなどを中空ポリカの縦方向に取り付けるとたわみがなくなります。窓の幅を少し足すのにも便利です。

↓こちらが我が家の手作り二重窓。



北側寝室、高さ120cm、幅180cmの腰高窓に設置。中空ポリカーボネート4mmで製作。上部をジョイナーで継ぎ、窓板の左右にカブセを付けて補強、幅を足しています。費用は約5000円。

この簡易二重窓で結露は大幅に改善。まだ完璧ではありませんが、うっすらと窓に曇りがつく程度になりました。また室温も上がり寒さ対策にも。費用も安く、十分効果あり。お勧めです!


関連リンク
赤星コム 結露防止に簡単手作り二重窓
http://egorozist.exblog.jp/21592063/
allabout DIYで二重窓!節電になる内窓の作り方
http://allabout.co.jp/gm/gc/407943/
アクリサンデー エコな簡易内窓
http://www.acrysunday.co.jp/ecomado/

簡易内窓用フレーム&レールキット 大きい窓用・ホワイト
手作り二重窓用キット。中空ポリカは別売りです。

2015年10月29日木曜日

地域の電気を賄う別子山小水力発電所/愛媛

前に小水力発電の勉強会・見学会に参加しました。


場所は愛媛県新居浜市 別子山地区(旧別子山村)。 現在も別子山地区は全て2つの小水力発電所の電力で賄っているそうです。

別子山地区の小水力発電所
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別子山発電所 71kw 1954年 運転開始
小美野発電所 1000kw 1959年 運転開始
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この2つの小水力発電所は別子山村の森林組合が所有していましたが、新居浜市との合併に伴い、住友共同電力(新居浜市)に譲渡。現在は、住友共同電力が管理・運営しています。このため、別子山地区には四国電力の電柱は一本もないとか。

これらの小水力発電は設備利用率約60%で、年間発電量は約600万kwh。別子山地区の現在の人口は約200人で年間消費電力は約130万kwh。余った電力は住友共同電力に送電されています。

今回は、小さい方の別子山発電所を見学させて頂きました。



見た感じ普通の民家ですが、これが別子山発電所。道路沿いにポツリと建っています。



内部もとてもコンパクト。発電機は昭和30年製造になっていました。補修はされていますが、50年以上前の発電機が今でも現役で活躍中。



この建物の裏から水を引いています。落差約100m。画像中央のパイプから水が流れています。流量は約0.10m3毎秒。

別子山地区の小水力発電は地域で発電を行い、地区全ての電力を賄っていました。これは地域のエネルギーの有効活用という点で参考になりそうです。また、小水力発電は、風力、太陽光発電などと異なり、安定した発電が可能。河川法などの規制、水利権などの問題もありますが、これから期待できるエネルギーの一つだと考えています。



関連リンク
水力発電所ギャラリー 住友共同電力 別子山発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/ehime/bessiyam/bessiyam.html
全国小水力利用推進協議会
http://j-water.jp/conference/
分散型エネルギー社会を目指して 小水力発電(別子山発電所の紹介)
http://energy-decentral.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-f777.html#more

2015年10月14日水曜日

関西電力 電気料金単価の推移 2005年との比較

前回の続きです。

今回は2005年4月と2015年10月で関西電力の電気料金単価(従量電灯A、夜間電力)を比較してみました。

関西電力 電気料金単価比較(2005年4月、2015年10月)



消費税、燃料費調整単価、太陽光・再エネ賦課金込み

関西電力の電気料金の変化ではオール電化などの夜間料金が大きな値上げとなっています。2005年4月の夜間料金単価は6.80円/kWhだったのに対し、2015年10月には13.39円/kWhと1.97倍に上昇。オール電化では給湯器や蓄熱暖房で夜間に多くの電気を使う仕組みとなっているため電気料金の上昇も大きくなってしまいます。冬に電気代が上がったという声が聞かれるのはこのためです。

従量電灯では月使用量300kWh以下で1.26~1.27倍。300kWh以上で1.35倍になりました。電気料金値上げでは電気使用量が多いほど値上げ率を高く設定しており、電気を多く使う家庭ほど値上げの影響が大きいことになります。


関連ページ
関西電量:電気料金の軽減期間の終了について
http://www.kepco.co.jp/corporate/notice/20150831_1.html
関西電力 電気代の値上げについて(平成27年5月)
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/05/18/0518_1j_01.pdf
関西電力:電気料金の値上げについて(平成25年4月)
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2013/__icsFiles/afieldfile/2013/04/02/0402_1j_01_1.pdf

当コラム内
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html
電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html
四国電力の値上げについて(通常料金とオール電化)
http://www.news.enestudy.com/2013/08/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
エネルギーの価格 (灯油、都市ガス、プロパンガス、電気)
http://www.news.enestudy.com/2013/11/blog-post.html

2015年10月2日金曜日

関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)

*2016/4/5 関西電力 電気料金単価の推移グラフを更新しました。
http://www.news.enestudy.com/2016/04/20165.html

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関西電力では2015年6月1日に東日本震災後、2度目の料金値上げを行いました。

関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html

今回の値上げでは、6月から9月までの夏季は軽減期間として値上げ率を抑えていましたが、10月からは本来の値上げ後単価になります。


http://www.kepco.co.jp/home/ryoukin/s-ryoukin2015/setsumei/naiyou.html

以前に四国電力の電気料金単価推移グラフを掲載しましたが、今回は関西電力の約10年間の電気料金単価をグラフにしてみました。

関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯A、夜間料金)

(クリックで大きく見られます)
2005年1月~2015年10月 燃料費調整単価、消費税、太陽光・再エネ賦課金を含む

もともと関西電力では、従量電灯の第2段階(120~300kWh未満)と第3段階(300kWh以上)の料金差が1.3円/kWhと小さくなっていました。しかし、2013年5月の料金値上げでは、「省エネ推進という観点から」ということで電気使用量の多い第3段階の値上げ幅が大きく設定されています。これにより第2段階と第3段階の差は開き、特に電気を多く使う家庭では影響が大きくなっています。

オール電化などでの夜間料金では、2013年の値上げ前からじわじわと料金が上がっています。2005年4月時点での夜間料金は6.80円/kWhでしたが、2013年4月には8.94円/kWhに(燃料費調整、再エネ賦課金込み)。2013年5月の値上げでは11.67円/kWhと約30%の大きな上昇となりました。

今回の再値上げでは、2015年6月、10月と2回に渡って値上げされていますが、グラフでは単価の上昇が現れていません。これは、原油、LNG価格の下落に伴い、燃料費調整単価も低く推移したためです。特に2015年7月からは燃料費調整単価はマイナスとなっており、電気料金値上げを帳消しにしています。ただ、今後は燃料費調整単価は上がる見込みで、値上げの影響を実感するのは冬頃になりそうです。



関連ページ
関西電量:電気料金の軽減期間の終了について
http://www.kepco.co.jp/corporate/notice/20150831_1.html
関西電力 電気代の値上げについて(平成27年5月)
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/05/18/0518_1j_01.pdf
関西電力:電気料金の値上げについて(平成25年4月)
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2013/__icsFiles/afieldfile/2013/04/02/0402_1j_01_1.pdf

当コラム内
関西電力 電気料金単価の推移2016年5月まで(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2016/04/20165.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替え後、1年間の節電結果
http://www.news.enestudy.com/2015/11/1.html
関西電力の電気代再値上げについて
http://www.news.enestudy.com/2015/06/blog-post.html
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html
電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html
四国電力の値上げについて(通常料金とオール電化)
http://www.news.enestudy.com/2013/08/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
エネルギーの価格 (灯油、都市ガス、プロパンガス、電気)
http://www.news.enestudy.com/2013/11/blog-post.html

2015年9月29日火曜日

再生可能エネ:接続ない事業者は認定無効…経産省見直し案(太陽光の認定量と取消量)

経済産業省は25日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)の見直し案を有識者会議に示した。国から発電設備の認定を受けたまま故意に発電しない「空押さえ」問題への対応が課題となってきたが、再エネ事業者が電力会社と接続契約を結ばなければ、国から受けている認定が無効となる仕組みを導入する。電力の買い取り価格も、長期的な価格設定を導入して、事業者が事業性を見通しやすくする。
2015年09月25日 毎日新聞http://mainichi.jp/select/news/20150926k0000m020068000c.html

固定価格買取制度(FIT)の制度見直しが進んでいます。特に非住宅用太陽光では認定を受けたものの稼動していない設備が多く存在し、より低コストな後発案件の参入や、太陽光以外の系統接続が阻害されている状況が生じています。


経産省:再生可能エネルギー導入促進関連制度改革小委員会(第2回)配布資料2よりhttp://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/kihonseisaku/saisei_kanou/pdf/002_02_00.pdf

経産省では未稼働案件に対して報告徴収・聴聞や失効期限付き認定などの対応を取ってきましたが、十分な成果は得られておらず制度の抜本改正に乗り出したようです。そこで、伊住宅用太陽光の認定容量と取り消し量の推計を行ってみました。

非住宅用太陽光 認定、導入、取り消し量の推移(推計)

(クリックで大きく見られます)
固定価格買取制度:情報公表用ウェブサイト 市町村別認定導入量データより、前月の認定量と当月の認定量の差を集計し、取り消し量と認定量を推計。

2015年5月末時点での非住宅用太陽光の総認定量は約8500万kWh、導入量1663万kWh、認定取り消し量は約620万kWh、未稼働率は約27%です。買取価格が変更になる年度末ごとの駆け込み大量認定がある一方、導入量はほぼ一定のペースで推移しています。認定取り消しも行われてはいますが認定量と比べると低い割合にとどまっています。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
グラフ更新:FIT再エネ 導入・認定状況(2015年4月)
http://www.news.enestudy.com/2015/08/fit20154.html
再エネ固定価格買取制度 買取電力量、買取金額の推移(2015年1月まで)
http://www.news.enestudy.com/2015/05/20151.html
2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2015/03/2015158kwh.html
固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも
http://www.news.enestudy.com/2014/09/blog-post.html
2014年5月のFIT太陽光認定取り消し・廃止は33万kW以上に
http://www.news.enestudy.com/2014/09/20145fit33kw.html
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度 非住宅用太陽光(10kW以上)の単月認定・導入量の推移(2014年4月末まで
http://www.news.enestudy.com/2014/08/1020144.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2015年8月7日金曜日

グラフ更新:FIT再エネ 導入・認定状況(2015年4月)

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の2015年4月までの導入状況が公開されました。

固定価格買い取り制度 情報公表用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

このデータを元に、再エネ導入・認定状況のグラフを更新します。

固定価格買取制度・認定導入量の推移

(クリックで大きく見られます)

認定量は3年連続で年度末の駆け込み増加が見られます。導入量はほぼ一定のペースで増加しています。2015年4月時点での認定量は8,760万kW、導入量は2,012万kW。運転開始率は約23%です。

種類別・再生可能エネルギーの導入・認定量(2015年4月)

(クリックで大きく見られます)

種類別の導入・認定量では、非住宅用太陽光の認定量が7,863万kWと際立って多くなっています。導入量も1622万kWで非住宅用太陽光が1位。ついで住宅用太陽光が319万kWで2位。太陽光以外の風力、水力、バイオマス、地熱の導入量は0~33万kWと低くなっています。

種類別・FIT再エネの累積導入量の推移

(クリックで大きく見られます)

種類別の累積導入量推移を見ると、太陽光(非住宅用・住宅用)のみ導入が進んでいる状況が分かります。特に非住宅用太陽光は導入が加速してきており、2015年4月単月の導入量は121万kWと過去最高になりました。非住宅用太陽光では運転開始前の認定量がまだ6,241万kWあることから今後も導入が進む見込みです。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
再エネ固定価格買取制度 買取電力量、買取金額の推移(2015年1月まで)
http://www.news.enestudy.com/2015/05/20151.html
2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2015/03/2015158kwh.html
固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも
http://www.news.enestudy.com/2014/09/blog-post.html
2014年5月のFIT太陽光認定取り消し・廃止は33万kW以上に
http://www.news.enestudy.com/2014/09/20145fit33kw.html
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度 非住宅用太陽光(10kW以上)の単月認定・導入量の推移(2014年4月末まで
http://www.news.enestudy.com/2014/08/1020144.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2015年6月3日水曜日

関西電力の電気代再値上げについて


2015年6月1日から関西電力の電気代が再値上げされました。

関西電力 電気代の値上げについて
http://www.kepco.co.jp/home/ryoukin/s-ryoukin2015/setsumei/naiyou.html

家庭では平均値上げ率8.36%。値上げの方法としては、各料金単価に一律に2.03円/kWhの上乗せを行います。ただし、2015年6月1日から9月30日までの期間は0.91円/kWhを軽減し、1.12円/kWhの上乗せとなります。



また、一般料金である従量電力など3段階料金を採用している契約メニューでは、電気の使用量が少ない家庭の負担軽減のため、第1、第2料金の加算を1.99円/kWhと低く、第3料金を2.23円/kWhと高く設定しています。



今回の値上げでは、基本的に一律に2.03円/kWhを上乗せしているため、もともと単価が安いオール電化などの夜間料金は値上率が大きくなります。

はぴeタイムの値上げ内容
http://www.kepco.co.jp/home/ryoukin/s-ryoukin2015/setsumei/menu/hapie.html



夜間料金(ナイトタイム)は11.07円/kWhから13.10円/kWhと約18%の値上げです。2013年の値上げ前の夜間料金は8.19円/kWhでしたので2年間で約60%高くなったことになります。特に電気温水器を使っている家庭は夜間の電気使用量が大きく、電気料金への影響もその分大きくなります。エコキュートなど高効率温水器への更新をお勧めします。


関連ページ
関西電力 電気代の値上げについて(平成27年5月)
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/05/18/0518_1j_01.pdf
関西電力:電気料金の値上げについて(平成25年4月)
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2013/__icsFiles/afieldfile/2013/04/02/0402_1j_01_1.pdf

当コラム内
四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)
http://www.news.enestudy.com/2015/03/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html
電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html
四国電力の値上げについて(通常料金とオール電化)
http://www.news.enestudy.com/2013/08/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
エネルギーの価格 (灯油、都市ガス、プロパンガス、電気)
http://www.news.enestudy.com/2013/11/blog-post.html

2015年5月25日月曜日

再エネ固定価格買取制度 買取電力量、買取金額の推移
(2015年1月まで)

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の2015年1月までの導入状況が公開されました。

固定価格買い取り制度 情報公表用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

この公開データの中のC表「買取電力量および買取金額の推移」を元にグラフを作ってみました。

C表 買取電力量および買取金額の推移(xlsファイル)
http://www.fit.go.jp/statistics/contents/C_kaitori201501.xls

固定価格買取制度・買取電力量の推移
FIT renewable power generation in Japan

(クリックで大きく見られます)

2014年3月ごろから買取電力量の伸びが大きくなっています。2015年1月の買取電力量は約24億kWh。うち、非住宅用太陽光が約10億kWhで42%を占めています。次に風力が約6.5億kWh(27%)、住宅用太陽光約3.5億kWh(15%)と続きます。前年同月(2014年1月)と比べ買取電力量は約1.5倍になりました。非住宅用太陽光の買取電力量は前年比約2.5倍と最も大きくなっています。

固定価格買取制度・買取金額の推移
FIT renewable power payment in Japan

(クリックで大きく見られます)

2015年1月の買取金額は約797億円。うち、非住宅用太陽光が約52%を占めており、買取電力量の42%よりも大きな割合となっています。続いて非住宅用太陽光の150億円(約19%)、風力144億円(18%)。風力発電は買取価格が税抜き22円/kWhと太陽光と比べ低く設定されている上、新規認定が少なくFIT開始前からの移行認定分が大部分を占めていることが買取金額が安い要因となっています。前年同月(2014年1月)と比べると買取金額は約1.6倍になりました。

これから春、夏に向かうとともに太陽光の発電量が大きくなり、買取電力量、買取金額ともに大きく増加することになります。2014年度の買取金額は1月までで8301億円となっており、年度末の3月末までには約1兆円に達する見込みです。


関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定
http://www.news.enestudy.com/2015/03/2015158kwh.html
固定価格買取制度:太陽光の認定取り消し増加は新規参入のチャンスにも
http://www.news.enestudy.com/2014/09/blog-post.html
2014年5月のFIT太陽光認定取り消し・廃止は33万kW以上に
http://www.news.enestudy.com/2014/09/20145fit33kw.html
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度 非住宅用太陽光(10kW以上)の単月認定・導入量の推移(2014年4月末まで
http://www.news.enestudy.com/2014/08/1020144.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2015年3月30日月曜日

2015年度の再エネ賦課金は1.58円/kWhに決定

再生可能エネルギーの固定価格買取制度における2015年度の賦課金単価が1.58円/kWhに決定しました。

経済産業省 再生可能エネルギーの平成 27 年度の買取価格・賦課金を決定しました。
http://www.meti.go.jp/press/2014/03/20150319002/20150319002.pdf

賦課金単価は2014年度の0.75円/kWhから2.1倍となりました。この賦課金は原則として全ての電力購入者の電気使用量に応じて電気代に上乗せされることになります。(電力多消費企業には減免あり)

賦課金の根拠は下記のとおり。


経済産業省 平成27年度調達価格・賦課金単価について
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/pdf/010_05_00.pdfより

前年度と比べ買取金額が9000億円から1兆8370億円と約2倍に増加しています。この原因としては「非住宅太陽光の導入量の拡大・稼働率の向上による買取電力量の増加• 26年度までに見込みを上回って導入が進んだことに伴う不足分」を挙げています。前年度(2014年度)の賦課金0.75円/kWhでは不足が1664億円発生しており、この分も2015年度に回収するということです。

また、販売電力量の想定は8670億kWhから8366億kWhへと約3.5%減少させています。賦課金単価は固定価格買取制度にかかる費用を販売電力量で割ったものなので、販売電力量が減ると賦課金単価が増えることになります。節電や自家発電などにより販売電力量が減少することも賦課金単価が上がる要因となっています。

前述したとおり、賦課金は電気使用量に応じて電気代に上乗せされます。電気料金単価が低いオール電化の夜間電力や業務・産業用電力では賦課金による電気代の上昇率が高くなってしまいます。夜間電力単価が10円/kWhとすると、賦課金で約15%の値上げ。電気を多く使う家庭・企業ほど影響は大きくなるので注意が必要です。


*製造業など一定の条件を満たす電力多消費事業者については減免制度もあります。

再エネ賦課金減免制度について
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/nintei_genmei.html



関連ページ
固定価格買取制度 導入状況公表ページ
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー:固定価格買い取り制度
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/index.html

当コラム内
固定価格買取制度 非住宅用太陽光の認定量と取り消し量の推計
http://www.news.enestudy.com/2014/12/blog-post.html
再エネ固定価格買取制度(FIT)の認定・導入状況(2014年6月末時点)
http://www.news.enestudy.com/2014/10/fit20146.html
2014年5月のFIT太陽光認定取り消し・廃止は33万kW以上に
http://www.news.enestudy.com/2014/09/20145fit33kw.html
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度 非住宅用太陽光(10kW以上)の単月認定・導入量の推移(2014年4月末まで
http://www.news.enestudy.com/2014/08/1020144.html
固定価格買い取り制度・FIT
http://www.news.enestudy.com/search/label/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%B2%B7%E5%8F%96%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%88FIT%EF%BC%8

2015年3月19日木曜日

四国電力の電気料金単価の推移(従量電灯・夜間電力)

昨年も同様のことを書きましたが、今年も冬に電気代が上がったという話をよく聞きました。特にオール電化など電気温水器やエコキュートを使用している家庭で電気代が上昇しているようです。では、いったいどのくらい電気代は上がったのでしょうか?2005年から2015年にかけての四国電力の電気料金単価を調べてみました。

四国電力 電気料金単価の推移(従量電灯A各区分、夜間電力)

(消費税、燃料費調整単価、太陽光、再エネ賦課金を含む。画像クリックで大きく見られます)


四国電力では、2013年9月に電気料金が値上されましたが、それ以前から電気料金単価はじわじわと上昇しています。特にオール電化等の夜間料金は上昇率が大きくなっています。


四国電力 電気料金単価の比較(2005年、2015年3月)

(消費税、燃料費調整単価、太陽光、再エネ賦課金を含む。画像クリックで大きく見られます)

2005年3月の夜間料金は7.34円/kWh(燃料費調整単価、太陽光付加金、消費税込)でしたが、2015年3月には12.42円/kWhと10年で約1.69倍になりました。これは電気料金の改定で通常料金である従量電灯に比べて夜間料金の値上率が高く設定されたことに加え、燃料費調整単価や再エネ賦課金が昼夜に関係なく1kWhに対して上乗せされていることに起因しています。

これから約20年にわたり再エネ賦課金は上昇し続ける見込みです。20年後に電気料金はどのような価格になっているでしょうか?長期間のエネルギー価格や動向を推測することは困難ですが、少なくとも電力自由化で電気代が下がると楽観できる状況ではないと考えています。


関連ページ
関西電力 電気料金単価の推移 2005年との比較
http://www.news.enestudy.com/2015/10/2005.html
関西電力 電気料金単価の推移(従量電灯、夜間料金)
http://www.news.enestudy.com/2015/10/blog-post.html
四国電力の値上げについて(通常料金とオール電化)
http://www.news.enestudy.com/2013/08/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
エネルギーの価格 (灯油、都市ガス、プロパンガス、電気)
http://www.news.enestudy.com/2013/11/blog-post.html
電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html

2015年1月19日月曜日

エコキュートによる騒音問題について

エコキュートの音、健康被害に関与の「可能性高い」
消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は隣家に設置された家庭用ヒートポンプ給湯機「エコキュート」の発する低周波音で不眠や頭痛の症状が出たとする群馬県在住の夫妻の申し出に対して、「給湯機の運転音が申し出者の健康症状の発生に関与している可能性が高い」との報告書をまとめた。経済産業省などに対して、2014年12月19日に再発防止に向けた対策を求めた。
日経新聞2014年12月25日http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81261880U4A221C1000000/

消費者庁から、エコキュートによる運転音・振動による健康被害の事故等原因調査報告書が公表されました。

消費者庁 家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動により不眠等の健康症状が発生したとの申出事案事故等 原因調査報告書
概要 http://www.caa.go.jp/csic/action/pdf/2_houkoku_gaiyou.pdf
本文 http://www.caa.go.jp/csic/action/pdf/2_houkoku_honbun.pdf
意見 http://www.caa.go.jp/csic/action/pdf/2_iken.pdf

ヒートポンプ給湯器「エコキュート」は主にオール電化等の夜間の割安な電力でお湯を沸かすというもの。当コラムでも紹介しているように、従来型の電気温水器に比べ、約1/3の電気使用量と省エネ性能に優れています。その反面、ヒートポンプでお湯を沸かす過程で圧縮機、送風機から音が発生します。エアコンの室外機と原理は同じ。ただ、エコキュートは周りが静かな深夜に動作するため、騒音等の問題が発生する可能性がより大きくなります。

ヒートポンプ給湯器の概略図

報告書概要よりhttp://www.caa.go.jp/csic/action/pdf/2_houkoku_gaiyou.pdf

業界団体である日本冷凍空調工業会は騒音防止のための据付けガイドブックを発行しています。

日本冷凍空調工業会「騒音等防止を考えた家庭用ヒートポンプ給湯機の据付けガイドブック」
http://www.jraia.or.jp/download/e-book/Set_Gb/e-book_SetGB.pdf

上記ガイドブックでは、「隣接するご近所様の寝室の傍は避ける」とされていますが、消費者庁の報告書ではこのガイドブックの認知度は「電器店及び電気工事業者では約2割、工務店及びハウスメーカーでは約3割であり、普及が不十分である状況」となっています。

そのほか、報告書の要点は下記のとおり。

○ヒートポンプからの卓越周波数はいずれも20Hz以上の可聴域の低周波音。
○設置と健康症状の発生との間に時間的な関連が認められた。
○個人の気質(神経質等)との関連性は認められなかった。
○設置場所までの距離が健康症状の有無に対し有意であった。

せっかくの省エネ機器でも騒音被害をもたらしては意味をなしません。ご近所との関係が悪化する可能性もあります。据え付けガイドブックを活用し、隣家から極力距離を離して設置するようお願いいたします。


関連ページ
日本冷凍空調工業会  家庭用ヒートポンプ給湯機
http://www.jraia.or.jp/product/heatpump/index.html
「騒音等防止を考えた家庭用ヒートポンプ給湯機の据付けガイドブック」
http://www.jraia.or.jp/download/e-book/Set_Gb/e-book_SetGB.pdf

当コラム内
電気温水器からエコキュートへの入れ替えによる節電効果
http://www.news.enestudy.com/2014/11/blog-post.html
電気温水器とエコキュートの電気使用量
http://www.news.enestudy.com/2013/06/blog-post.html
四国電力の値上げについて(通常料金とオール電化)
http://www.news.enestudy.com/2013/08/blog-post.html
電気代の上昇について(値上げ、燃料費調整、再エネ賦課金)
http://www.news.enestudy.com/2014/02/blog-post.html
エネルギーの価格 (灯油、都市ガス、プロパンガス、電気)
http://www.news.enestudy.com/2013/11/blog-post.html